ASUSのEee PCを皮切りに続々と新製品が発表されUMCPが盛り上がっています。インテルもモバイル端末向けに「Atom」を発表しました。さらにはHDDの代わりにSSDを採用する端末も増えてきています。
その中で私が注目しているのはHewlitt-Packard社のHP 2133 Mini-Note PCです。アマゾンの説明によればスペックは以下の通り。
# 8.9インチWXGA (1280 x 768) ディスプレイ
# VIA C7-M 1.2GHz
# 1024MB 667MHz DDR2メモリ
# 120GB 5400rpm HDD(下位モデルは4GB SSD搭載)
# 802.11a/b/g 無線LANおよび10/100/1000 有線LAN
# ウェブカメラ(ディスプレイ上辺)
# 3セル Li-ionバッテリー
しかし、このUMPCの一番の注目すべき点はOSにSUSE Linux Enterprise Desktop 10がプリインストールされている点です。UMPCもしくはMID(Mobile Internet Devices)にはそれに最適化されたOSが必要だと思います。これはEee PCで実践されており海外モデルではXandrosというLinuxが搭載されています。
これまでのUMPCは多くがWindowsが採用されていました。それはやはり周辺機器が使えるので無難な選択でしょう。最近ではLinuxでも周辺機器は使えるものが多いのですが・・・。端末に最適化されたLinuxを搭載することはLinuxの敷居を下げることとなります。PCに合わせてOSを搭載することは言ってみればAppleのMacと同じことです。
もちろん自分で好きなLinuxディストリビュージョンを勝手にインストールできる人たちにはプリインストールされていることは重要ではありませんがそうでない人たちにとっては大きな意味があります。よっぽどWindowsに固執している人で無い限りわざわざWindowsに入れ替える作業などしないことでしょうから。プリインストールされているOSを使うことでしょう。
2代目のPCとしての需要を狙ったUMPCには必ずしもWindowsである必要はないでしょうからこの分野でLinuxが普及すればいずれは母艦PCでの普及に一歩近づくことでしょう。UMPCとLinux,この二つをひも付けすることは意味があると思います。