バルセロナで開催されているMWC 2009(Mobile World Congress 2009)で色々と発表があった。気になったものをいくつか取り上げてみる。
まずはGSMA(GSM Association)が携帯電話の充電器を標準化することに合意したことを発表。
今までは各社がそれぞれの規格で充電端子を採用していたのでメーカごとに充電器を用意しなければならなかった。複数の端末を持って遠出するときなどはいくつも充電器を持っていくことになり荷物が増えてしまっていた。
今回充電インターフェイスを「Micro-USB」に統一することで一つの充電ケーブルを持っているだけで異なるメーカの携帯電話を充電することが出来るようになる。ちなみにこの合意に日本の携帯電話メーカは含まれていない。
日本の携帯電話の充電器についていうと例えばdocomoはmovaのときにはメーカごとに充電器が違ったものがFOMAになったことで共通の充電器になっている。ただし、SoftBank Mobielやauなどキャリアが変わると別の充電器を使わなければならない。ぜひとも「Micro-USB]に統一してもらいたいものです。
次はSkypeについて。
SkypeはNOKIAと提携して同社の携帯電話に「Skype」が搭載されるようになったことを発表。その第一弾は端末自体はすでに発表されていた「N97」。単にソフトウェアの搭載のみならずコンタクトリストにSkypeのコンタクトリストが統合されるみたい。また、WiFi環境だけでなく3Gネットワーク下においてもSkypeを利用することができるようなる。
3GでもSkypeが使えるということで非常に興味深い。携帯電話が既存の電話網ではなくIP電話として携帯するものとなっていくのかも知れないからね。携帯電話事業者はどういった対応をするのかも気になるところ。
最後にNOKIAはアプリケーションストア「Ovi Store」の開設を発表。
これはAppleの「app Store」以来うわさされていたものが実現した形だ。
NOKIAがアプリケーションストア作ったら日本語には対応してくれるのだろうか
2009年5月からダウンロードが可能になる。最初はN97にOvi Storeのソフトウェアがプレインストールされる。Skypeの件といいこれはN97を買うしかないか!?もちろんほかの端末からもダウンロード可能。最終的にはすべてのNOKIAの携帯電話で利用可能になるみたい。これが実現すれば「app Store」以上のユーザを抱える巨大なマーケットになるはず。Googleも「Android」でアプリケーションストアを開設しており、「BlackBerry」も開設を計画中であり、NOKIAがアプリケーションストアを開設するのも当然な流れといえる。
もっともSymbian OSは今までもアプリケーションをダウンロードすることは出来たのだから「Ovi Store」に一本化することでどれだけ使いやすくするかが重要だと思う。アプリケーションストア以外でもOviのサービスが徐々に展開されるのでこちらも注目したい。
そして、今日2月19日には「ヴァーチュ」の日本1号店が東京・銀座にオープンする。
[参考記事]
・主要携帯電話メーカー、充電器の標準化で合意--Micro-USBを採用へ:モバイルチャンネル - CNET Japan
・スカイプ、携帯電話メーカーのノキアと提携:モバイルチャンネル - CNET Japan
・ノキア、携帯用アプリケーションストア「Ovi Store」を発表--5月からサービス開始へ:モバイルチャンネル - CNET Japan
・1台600万円 ノキア超高級携帯 ヴァーチュ 銀座に1号店:モバイルチャンネル - CNET Japan